オンライン秘書の収入を増やすには、仕事を増やす前に、契約金額・報酬対象の時間・報酬対象外の時間・経費を見直します。「年収100万円アップ」という目標も、まず何を100万円増やすのかを決めると、必要な条件が分かります。
この記事では、既にオンライン秘書として働く方に向けて、売上の試算、単価相談の文例、契約の組み方を紹介します。金額は計算用の仮定であり、平均相場や達成を保証する例ではありません。
年間100万円の売上増を、月と時間に分ける
年間100万円を12か月で割ると、月あたり約83,333円です。既存の仕事にどのような変更が必要か、次のように試算できます。
| 仮の変更 | 年間の売上増の計算 | 成立するための条件 |
|---|---|---|
| 月100時間の契約単価を500円上げる | 100時間×500円×12か月=60万円 | 単価変更が合意され、時間が維持される |
| 月額5万円の継続業務を追加する | 5万円×12か月=60万円 | 12か月継続し、対応する余力がある |
| 1件2万円の追加業務を月2件受ける | 2万円×2件×12か月=48万円 | 必要な工数と需要を確保できる |
売上が増えても、外注費やツール代、営業に使う時間が増えれば、利益や時間あたりの効率は同じようには増えません。「売上の増加」を「手取りの増加」と言い換えないようにします。
単価を相談する前の棚卸し
直近の仕事を、次の項目で整理します。
- 合意している業務範囲と、実際に依頼されている範囲。
- 作業・確認・連絡に使った時間。
- 納期や品質について、依頼主から受けた評価。
- 契約開始後に増えた作業や責任。
- 今後も提供できる内容と、対応できる時間。
「頑張った」だけでなく、「定例資料の更新から、集計と元データ照合まで担当するようになった」のように変化を具体化します。削減時間などの効果を示す場合は、測定方法と対象期間を添え、測っていない数値を作らないでください。
単価相談の文例:業務範囲と開始時期をセットにする
以下は、契約更新前の相談を想定した架空の文例です。
次回の契約更新に向けて、業務範囲と料金をご相談させてください。
当初は資料への入力を担当していましたが、現在は集計・元データ照合・
提出前確認まで対応しています。今後もこの範囲を継続する場合、
次回更新から月額〇円でのご契約をご検討いただけますでしょうか。
現在のご予算を維持する場合は、確認工程の分担や対象資料数を調整する案も
考えております。ご希望を伺い、業務範囲とあわせて相談できれば幸いです。
相談する金額と開始時期は、実際の契約と提供内容に合わせます。合意する前に料金を変更したり、必要な作業を止めたりしないでください。
「専門性を増やす」ときは、提供範囲を具体的にする
「経理もマーケティングもできます」と広げるより、今ある業務の前後で役立つ作業を考えます。例えば、会議資料の整形に加えて集計の確認、日程調整に加えて会議後のタスク一覧作成、といった組み合わせです。
専門的な資格や権限が必要な業務は、一般事務と分けて確認します。経験のない責任まで引き受けるのではなく、自分が担当できる範囲を見本や手順で説明してください。
複数契約は、金額だけでなく時間の重なりで見る
継続契約を増やしても、すべての依頼主が同じ時間帯に即時対応を求めると、約束を守れなくなることがあります。
| 比較する項目 | 見ておくこと |
|---|---|
| 稼働時間 | 本当に作業できる時間か |
| 返信条件 | 即時、当日、翌営業日のどれか |
| 繁忙期 | 月末・月初などが重ならないか |
| 契約の更新 | 同じ時期に終了・更新が集中しないか |
| 修正や追加依頼 | 契約範囲と見積もりに含まれているか |
複数クライアントの優先度判断も使い、売上の計画と稼働の計画を一緒に作ります。
よくある質問
相場の記事より自分の単価が低ければ、すぐ上げるべきですか?
掲載されている数字が、法人向けサービスの販売料金なのか、働く人の報酬なのかを先に確認してください。単価は業務範囲や契約形態によって異なります。比較の観点はi-STAFFの雇用形態別の解説も参考になりますが、相談は自分の提供内容に基づいて行います。
料金の相談を断られた場合はどうしますか?
理由と予算、必要な業務範囲を確認します。対象作業数の調整、段階的な見直し、別の時期の相談など、続けられる条件があるかを話し合います。合意済みの契約と業務は丁寧に扱います。
学習すれば年収100万円アップできますか?
学習はできる仕事を増やす準備になりますが、受注や条件変更には相手の需要や合意が必要です。収入増を前提に費用を使わず、現在の仕事に必要な学習を選びましょう。
次の契約更新までに用意するもの
実際の業務一覧、作業時間の記録、提供範囲の変更案を1枚にまとめてみてください。定型業務のテンプレート化で改善できる部分も確認できます。学習内容はカリキュラムと教材サンプルから確かめられます。


